一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会 (JAHIS)
薬局DXとは?
薬局DXは、デジタルツールを活用し、薬剤師の業務効率化と薬局の仕組み変革を推進することで、患者とのコミュニケーションを増やし、より良いサービスを提供します。そのために、電子処方箋システムの導入、オンライン服薬指導の実施、在庫管理のデジタル化などを進め、地域に根付く医療機関として最も身近でより親身な薬局を目指します。
薬局DXの必要性
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薬剤師不足
日本の薬局では、薬剤師不足が喫緊の課題です。背景には高齢化に伴う医療ニーズの増大と、薬局やドラッグストアの急増による薬剤師の需要増加があります。統計上、2018年には311,289人、2022年には323,690人と薬剤師の数は増加傾向にあるものの、地域的な偏りや過重労働による離職が重なり、不足は深刻化しています。
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薬剤の売上減少
日本の薬局では、薬価差益の縮小が主な要因となり、収益減少が経営に悪影響を与えています。この状況下で、人件費削減が行われる一方で、薬剤師に求められる業務は増加しており、薬局経営は厳しい状況に置かれています。
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かかりつけ薬剤師・薬局の推進
厚生労働省は高齢化社会に対応するため、かかりつけ薬剤師・薬局の推進を強化しており、医薬品の適正使用の推進、患者さんの健康管理支援など、薬剤師に求められる役割は拡大の一途をたどっています。しかし、薬剤師の人材リソースが限られている現状では、業務効率化が喫緊の課題となっています。
厚生労働省が示しているデジタル技術の活用
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重複投薬・併用禁忌の
自動チェック -
処方・調剤情報に基づく
丁寧な服薬指導 -
ICTを活用した服薬
指導の効率化 -
オンライン服薬指導による
服薬アドヒアランス向上 -
クラウド管理による
在宅訪問の効率化 -
電子処方箋による医療機関への
効率的なフィードバック
国内の薬局DX導入事例
事例 1
電子処方箋の普及
- 電子処方箋の利用を促進し、患者の医療機関での待ち時間と薬局での受け取り時間を短縮します。特に慢性疾患患者や高齢者の通院負担を軽減し、利便性を向上させます。薬局側も業務効率化を図り、患者対応に注力できる環境を整備します。

事例 2
AIによる在庫管理の最適化
- AIを活用した在庫管理システムを導入し、過去のデータを分析して需要を予測します。過剰在庫や欠品を抑制し、在庫管理の効率化と廃棄ロスを削減します。薬剤師は在庫管理業務から解放され、患者対応に専念できる体制を構築します。

事例 3
オンライン服薬指導の導入
- オンライン服薬指導を導入し、患者の通院負担を軽減します。薬剤師は、オンラインと対面を組み合わせ、よりきめ細やかな服薬指導を提供します。患者の服薬アドヒアランス向上や継続的な健康サポートを促進します。

薬局DXのメリット

調剤薬局にとって
薬局DXは、調剤業務の自動化や在庫管理の最適化を通じて、業務効率を大幅に向上させます。これにより、人件費や運営コストを削減し、経営の安定化に貢献します。
オンライン服薬指導や電子処方箋の導入により、患者の利便性を高め、待ち時間の短縮や服薬指導の質の向上を実現します。患者満足度の向上は、薬局の信頼性向上につながります。
DXによる業務効率化は、薬剤師の事務作業負担を軽減し、患者とのコミュニケーションや専門的な服薬指導に集中できる環境を提供します。これにより、薬剤師の専門性を最大限に発揮できます。
地域医療連携の強化や在宅医療への対応を通じて、地域住民の健康をサポートし、地域医療への貢献度を高めます。また、DXによる差別化は、競争力を強化し、薬局の持続的な成長を促進します。

薬局DX支援サービスを提供する
企業にとって
薬局DXの推進により、DX支援サービスプロバイダーは、薬局だけでなく、医療機関や介護施設、健康管理サービス事業者など、幅広い顧客層向けのシステム開発やコンサルティングサービスの需要の高まりなど、新たなビジネスチャンスを獲得できます。
薬局DX市場の拡大により、事業機会を拡大し、競争優位性を獲得することで、企業の成長を加速させることができます。
薬局DXの推進を通じて、薬局業務の効率化や患者サービスの向上、地域医療への貢献を通じて、社会的な評価を高め、企業としての社会的責任を果たすことができます。
薬局DXの推進は、新たな技術の開発や応用を促進し、DX支援サービスプロバイダーにとっても、技術力の向上とイノベーションの創出につながります。
初期段階から運用まで、薬局DX
プロジェクトをトータルで
サポートします。
Omi Japanでは、医療業界特有の課題を深く理解し、専門知識と豊富な経験を持つチームが御社の薬局DXプロジェクトを成功に導きます。
上流工程
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DXの計画
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要件定義
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システムアーキテクチャー設計
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基本設計
下流工程
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詳細設計
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機能開発
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検証
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デプロイ
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運用・保守
当社が開発した薬局DXソリューション
薬局運用
- 薬歴システム
- 薬剤情報システム
- 薬袋システム
- 薬局店舗支援システム
- AIによる薬局の来客予測
- 調剤システム

患者とのコミュニケーション
- 遠隔服薬指導支援システム
- かかりつけ薬剤師コミュニケーション
- 対面型薬剤情報システム (変更点薬情)
- 薬手帳アプリ


Omi Japanが選ばれる理由
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顧客の現状分析と将来ビジョンに合わせたDXロードマップ策定を支援します。
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豊富な導入実績に基づいた成功事例を共有し、顧客の導入意欲を高めます。
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薬局業務への深い理解:豊富なシステム開発経験を通じて、薬局の業務フローや課題を深く理解しています。
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高度な技術力:様々な薬局システムを開発してきた実績から、最新の技術を駆使したソリューションを提供できます。
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優れたデータ活用能力:蓄積されたデータ分析により、薬局の課題を定量的に把握し、最適な改善策を提案します。
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包括的なサービス:薬歴システムから電子処方箋まで、薬局業務に必要なシステムを網羅的に提供します。
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柔軟なカスタマイズ対応:顧客のニーズに合わせてシステムをカスタマイズし、最適なソリューションを提供できます。
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手厚い導入支援:システム導入時のコンサルティングから、運用支援まで、ワンストップでサポートします。
あらゆるニーズに対応する、柔軟なDX支援サービス
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コンサルティング
医療・ヘルスケアの豊富な経験者による支援
DX計画作成から提案
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要件定義・基本設計
業務でも、技術でも上流工程作業の支援
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品質管理
日本人によるプロジェクトのモニタリング
仕事上で全て日本語で対応
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短期間で多くのリソース調達が可能
2ヶ月で50人の開発体制の準備が可能
3ヶ月で100人の開発体制の準備が可能
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検証
検証のデザインから実施まで可能
日本の法規則に従って検証実施
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クラウド環境でセキュリティ対策
3省2ガイドラインの対応
コンピュータ化システムバリデーション (Computerised System Variation - CSV) の対応
加入団体
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一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン (LINK-J)
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一般社団法人Medical Excellence JAPAN (MEJ)
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在日ベトナムDX協会 (VADX Japan)
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WELCO Lab
各種表彰・認証

JIS Q 27001:2023 (ISO/IEC 27001:2022)
登録番号:J0538
適用規格:JIS Q 27001:2023 (ISO/IEC 27001:2022)
登録範囲:ヘルスケア/医療・介護 およびIT全般のシステム開発
登録日:2022年7月22日
変更日:2022年9月11日
有効期限:2025年7月21日
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AWS アドバンストティアサービスパートナー
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マイクロソフトパートナー
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ISTQB プラチナパートナー
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医療情報技師
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PMI PMP® Certification
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Certified Business Analysis Professional (CBAP)
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ISTQB® Certified Tester Advanced Level - Test Manager
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AWS Certified DevOps Engineer - Professional Certification
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AWS Certified Solutions Architect - Professional Certification
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Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert
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Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert
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HL7® FHIR® Implementer Foundational Certification
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Certified Kubernetes Administrator (CKA)
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Salesforce Certified Platform Developer I
お取引先企業様一例
FAQs
はい、当社は以下の医療ITシステムの開発経験を持ち、医療分野に特化した250件以上の実績があります。
例えば、薬局向けですと、以下の例が挙げられます:
・薬歴情報システム
・薬袋情報システム
・薬剤情報システム
・薬薬連携システム
・お薬手帳
・服薬指導支援システム
・かかりつけ医コミュニケーションアプリ
・調剤システム
さらに、3省2ガイドラインをはじめとする医療業界の規制に精通しており、プロジェクトの全工程でセキュリティ対策を徹底しています。
その他のシステムや事例については、ぜひお問い合わせください!
当社では、ISO9001、ISMS、ISO/IEC 27001、PMBOKなどの国際基準に基づいた品質管理を行っています。また、内部専任のQA部門がバグ密度をモニタリングし、リリース後のトラブルを最小限に抑える努力をしています。
当社では、お客様のご要件に応じた技術スキルを持つメンバーをプロジェクトにアサインします。さらに、すべてのメンバーはプロジェクト開始前に、当社独自のeラーニングシステムを活用して、担当する医療システムに関するトレーニングを受けています。
これにより、プロジェクト開始時にお客様が基本的な知識を説明する手間を省き、スムーズな立ち上げを実現します。
コストメリットのあるオフショア単価(日本人SE単価の3分の一ぐらい)により、プロジェクト全体のコストを3分の2から半分に削減できます。また、経験豊富な医療ITチームをアサインすることで、無駄な試行錯誤を減らし、さらに効率を高めることが可能です。
担当のBrSE/プロジェクトリーダーおよびアカウントマネージャーが、週次または必要に応じて進捗を報告します。タイムリーなコミュニケーションツール取れるため、メール、Slack、またはお客様のご希望に合わせたツールを使用します。
はい、柔軟な人材プールを活用して、1ヶ月以内に10名以上の増員にも対応可能です。プロジェクトの規模やニーズに応じて最適な体制を提供します。減員についても1ヶ月前にお知らせ頂ければ対応可能です。
当社では、医療分野の規制(3省2ガイドラインなど)に基づいたセキュリティ対策を実施しています。さらに、ISO/IEC 27001認証を取得しており、データ保護を最優先にしています。
はい、当社が手掛けたプロジェクトのケーススタディをご提供できます。詳細についてはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
お客様のプロジェクト要件に応じて、契約内容の変更やサービスの調整に柔軟に対応いたします。詳細はご相談ください。
はい、当社では「スマートスタート」モデルをご提案しています。
初月は1名の開発者、1名のテスター、0.5名分のブリッジSEでプロジェクトを開始し、両社の進め方を擦り合わせ期間を設けます。その後、プロジェクトの状況に応じてチーム体制を段階的にスケールアップすることが可能です。
お問い合わせフォーム
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