ヘルスケア DX
特定保健指導支援システム
背景と課題
導入の背景
近年、国や自治体、健康保険組合では、生活習慣病予防を目的とした特定保健指導の実施がますます重視されるようになっており、その運用現場では効率化と質の向上が求められています。一方で、対象者の選定・スケジューリング・指導内容の記録・進捗管理・報告書作成など、多岐にわたる業務負荷が現場にのしかかっているのが現状です。
こうした背景のもと、特定保健指導の業務を包括的に支援するシステムの開発が求められました。
クライアント企業について
本プロジェクトのクライアントは、健診センターや医療機関向けに各種ICTソリューションを提供する企業グループの一員であり、健診システムや臨床検査システムなど、全国で多数の導入実績を持つ医療DXの先進企業です。企業向けクラウド型健康管理サービスや薬局向け電子薬歴システムなど、幅広い分野で医療・健康管理のデジタル化を推進しています。
ソリューション
プロジェクトの目的と特長
本プロジェクトの目的は、医療専門職による特定保健指導を、より効率的かつ効果的に実施できる仕組みを構築することでした。対象者の健診結果をもとに自動でリスク分類し、個別の指導スケジュールを作成・進捗管理できる機能を備え、業務の効率化と指導の質の両立を実現しています。
また、仕様の変更が頻繁に発生する中プロジェクトでは限られた期間でのリリースが求められていたため、アジャイル開発(Scrum + イテレーション)を導入。仕様の変更にも柔軟に対応しながら、クライアントとの密な連携を図り、スピーディーかつ高品質な開発を行いました。
対象システムの主な機能
- 特定健診データの入力・管理・可視化
- 対象者のリスク分類・指導対象選定の自動化
- 指導スケジュールの作成・進捗管理機能
- チャット・ビデオ通話による医療スタッフとのコミュニケーション機能
- 保険者・自治体向け報告書作成および統計機能
成果
本プロジェクトでは、仕様の変更が頻繁に発生する中でも短期間でのシステムリリースを実現し、クライアントの厳しいスケジュール要件に的確に対応しました。拡張性の高いアーキテクチャを採用したことで、将来的な機能追加や他システムとの連携にも柔軟に対応可能な基盤を構築しています。
本システムの導入により、医療従事者の業務負荷を軽減しつつ、特定保健指導業務の質的向上にも大きく寄与しました。
今後の展望
その情報については、まだ完全に把握できておりません。
PJのサイズ
- 対応工程:詳細設計、開発、テスト、受け入れ
- フロントエンド:Angular v13
- バックエンド:.NET Core 3.1
- 開発期間:8ヶ月
- 工数規模:75人月
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