介護 DX
在宅介護向け介護士アサイン支援システムとは?
在宅介護の現場では、訪問介護や訪問看護など、複数の職種が連携しながら、利用者一人ひとりの生活スタイルや個別ニーズに応じたケアを提供する必要があります。そのため、限られた人員・時間・地理的条件の中で、最適なスタッフを適切なタイミングで派遣することが非常に重要です。本システムは、こうした複雑かつ煩雑な現場業務を効率化・高度化するためのITソリューションです。利用者の希望やケア内容、スタッフのスキル・勤務時間・移動距離など、複数の要素を総合的に考慮し、最適なスケジュールを自動で作成・調整する機能を備えています。
背景と課題
導入の背景
従来、訪問スケジュールやシフト調整は紙やExcelで管理されており、以下のような課題が発生していました:
- スケジュール作成に多大な工数がかかる
- 利用者の希望や状況に応じた柔軟なスタッフ配置が困難
- スタッフのスキルや担当エリアを考慮した割り当てが不十分
- 移動ルートが最適化されておらず、非効率な訪問計画に
- 属人化された運用により、引き継ぎや教育に課題が生じる
こうした課題を解決するため、スケジュール・シフト管理およびスタッフアサイン業務を効率化・最適化するシステムの導入が急務となっていました。
クライアント企業の概要
本プロジェクトのクライアントは、介護・福祉分野に特化した業務支援ソフトウェアの開発・販売を行うソリューションカンパニーです。介護現場における業務の効率化とケアの質向上をミッションとし、業界全体のデジタル化を積極的に推進しています。
ソリューション
ソリューション概要
クライアントが抱えていた主な課題は、多様なニーズを持つ利用者と複数のスタッフを対象に、さまざまな条件を考慮した効率的なスケジュール作成を実現することでした。
Omi Japanは、構想段階からクライアントと伴走し、要件定義から最適化アルゴリズムの設計・実装、開発、テスト、運用支援に至るまで、プロジェクトを一貫してサポートしました。
対象システムの主な機能
- スタッフ管理:プロフィール、スキル、勤務シフト、担当エリアを一元管理
- 利用者情報管理:基本情報、居住エリア、希望サービス時間帯、希望スタッフ等を管理
- スケジュール作成機能:ケア依頼に基づき、最適なスタッフを自動アサイン
- カレンダー管理:スタッフ別/利用者別に、日・週・月単位でスケジュールを確認・編集
- マネージャー承認機能:自動アサイン結果の確認、承認、差し戻しが可能
- 会計システム連携:サービス提供実績に基づき、請求システムと連携
- マスタ・権限管理:サービス種別、スキル種別、エリア情報、勤務シフト等のマスタ管理およびユーザー権限設定・管理機能
成果
本プロジェクトでは、「アサイン支援アルゴリズム」を中心とした在宅介護業務に特化した管理システムを構築し、以下のような効果が得られました:
- スケジュール作成にかかる工数を約70%削減
- スタッフのスキルや希望、利用者の条件に基づいた最適なマッチングを実現
- サービス提供の効率化とケアの質の向上により、スタッフおよび利用者双方の満足度が向上
PJのサイズ
開発体制
- 開発人数:20人/月
- 開発期間:約4か月
技術スタック
- クライアント:WinForms(.NET Framework)、ActiveReports、iOS(Objective-C)
- サーバー:C#(.NET Framework)、SQL Server 2016
- クラウド:AWS(EC2、S3、RDS)
お問い合わせフォーム
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