検査ラボ DX
OCRによる検査依頼書読み取りシステム
本システムは、臨床試験ラボにおける検査依頼書のデジタル化と業務効率化を目的に、OCR技術とクラウドを活用して開発されました。専用のAndroidアプリにより、医療機関を巡回しながら依頼書と検体を収集し、その場で依頼書画像をクラウドへアップロード。リアルタイムで依頼情報の処理・共有が可能になります。
背景と課題
導入の背景と課題
従来の手作業による依頼書処理では、以下のような課題が発生していました:
- 入力作業の負担と時間的コストが大きい
- 入力ミスやデータ漏れのリスク
- 検体到着までの準備が遅延するケースがある
これらを解決するため、依頼書の読み取りからシステム登録、情報共有までを自動化する仕組みが求められていました。
クライアント企業について
本プロジェクトのクライアントは70年代設立の企業で、医療業界をはじめ複数分野にわたりサービスを展開するグループの一員です。
特に医療機関および健診センター向けには、健診システム・臨床検査システム・感染対策支援システムなど、豊富な開発実績を有しています。なかでも臨床検査システムに関しては、全国の施設に導入されており、業界内でも高い評価を得ています。
ソリューション
当社は、Androidアプリの要件定義から設計・開発・テスト・リリースまでを一貫して担当。クライアント様と密に連携し、業務に即したシステムを構築しました。
主な機能
- ルート案内機能:巡回先の選択・最適ルートを自動生成し、移動効率を向上。
- OCR読み取り機能:Google Cloud Vision APIにより、依頼書から情報を自動抽出し、即時にシステムへ登録。
- リアルタイム連携:依頼情報はクラウドでラボ・管理部門と即時共有。検体到着前の準備も可能に。
成果
計画通りアプリをリリースすることができました。アプリストアに公開後高評価を頂き、以下の結果がありました
- 業務効率の向上:OCRによる自動登録で入力作業を大幅に削減。スタッフ負担と入力ミスを軽減。
- 迅速な情報共有:依頼書撮影直後にラボと情報連携できるため、検査準備がスピーディに。
- データ精度の向上:手書き依頼書による入力ミス・データ抜け落ちリスクを大幅に抑制。
- 導入拡大に向けた展開:本システムはすでに複数のラボで運用を開始し、今後さらなる導入拡大を予定。
PJのサイズ
- プロジェクト規模:18人月
- 担当範囲:要件定義~リリースまで一貫対応
- 技術スタック:
- バックエンド:Python
- モバイル:Kotlin(Android)
- OCR:Google Cloud Vision API
- インフラ:Google Cloud Platform
お問い合わせフォーム
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