薬局 DX

対面型薬剤情報システム導入事例

対面型薬剤情報システムは、薬剤師による対面での服薬指導を効果的に支援するために開発された薬剤情報管理システムです。患者様との対話を通じて、より正確かつ迅速な服薬指導と薬歴管理の実現を目指します。本システムは、患者様の個人情報、アレルギー歴、副作用歴、体質、生活習慣(喫煙・飲酒状況など)といった重要な情報を一元的に管理します。これにより、過去の処方履歴や服薬状況もリアルタイムで参照可能となり、より質の高い服薬指導を提供できます

背景と課題

導入の背景

本システムの導入以前、多くの薬局では以下のような課題を抱えていました。

  • 処方変更点の視覚的な説明ニーズ:慢性疾患を持つ患者様など、定期的に処方薬の種類や用量が変更されるケースは少なくありません。しかし、従来の薬袋には最新の処方内容しか記載されず、患者様自身が変更点を正確に把握することは困難でした。口頭での説明やメモ書きだけでは、薬局を出た後に内容を忘れてしまったり、誤解が生じたりする可能性がありました。患者様が変更点を視覚的に理解できるような説明方法が求められていました。
  • 医療DXとデータ連携の必要性:診療から調剤、服薬指導に至る一連のプロセスにおけるデジタル化(医療DX)は、現代の医療現場において不可欠な流れとなっています。各プロセスが独立したシステムで管理されている場合、情報の連携がスムーズに行えず、非効率が生じがちです。他の医療システムや調剤機器とのデータ連携が可能で、リアルタイムに情報を更新・共有できる統合的なシステムの必要性が高まっていました。

これらの課題を解決し、より安全で質の高い薬物療法を提供するため、本対面型薬剤情報システムが開発・導入されるに至りました。

クライアント企業の概要

当社のクライアントは、医療分野、特に日本全国の調剤薬局チェーン向けにITソリューションを提供しているリーディングカンパニーです。同社のシステムは、現在、日本全国5,000店舗以上の薬局に導入されており、業界内で高い評価を得ています。

ソリューション

プロジェクトの概要

Omi Japanは、本プロジェクトにおいて、初期の構想段階である上流工程からクライアントと協働してまいりました。クライアントのチームメンバーと共にシステムの画面設計に関するブレインストーミングを行い、その後の開発、テスト、リリース、そして現在の運用保守に至るまで、一貫してプロジェクトに参画しております。さらに、導入後の各薬局からの個別ニーズに応じたカスタマイズ開発も継続的に担当しています。

対象システムの主な機能

本システムは、薬局業務の効率化と患者様へのサービス向上を実現するため、以下の主要な機能を備えています。

  • クラウド型の薬歴システムと連携しどこでも薬歴の入力・参照が可能
  • タブレットやスマートフォンを使ったペーパーレスなアンケート実施および服薬指導が可能
  • 処方変更点を薬写真付きで患者にわかりやすく説明でき、説明内容は印刷または電子薬歴に記録可能
  • 患者自身のスマートフォンで非接触アンケート入力ができ、感染対策と業務効率化に貢献
  • かかりつけ薬剤師の自己紹介表示やオンライン通話機能など、患者とのコミュニケーションを支援する機能を搭載

成果

本システムは、現在、日本全国で4,500以上の医療機関・薬局に導入されており、Omi Japanにとって薬局・薬剤関連分野における最大の成功事例の一つとなっています。患者様へのより質の高い服薬指導の実現と、薬局業務の効率化に大きく貢献しています。

今後の展望

その情報については、まだ完全に把握できておりません。

PJのサイズ

プロジェクトの進め方と体制

Omi Japanは、クライアント企業様と密に連携し、以下の各工程を担当いたしました。

  • 要件分析
  • ソリューション提案
  • システム実装
  • 各種テスト(単体・結合・受入)
  • リリース
  • 保守・運用支援

使用技術

  • Python
  • React.js
  • AWSサービス(DynamoDB、RDS など)

プロジェクト規模

  • 開発期間:長期
  • 開発工数:20人月(新規)、月に2人(保守)

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