ヘルスケア DX
クラウド型健診システム開発事例のご紹介
背景と課題
導入の背景
近年、健康経営の推進や生活習慣病対策の観点から、企業や自治体による健診の重要性が高まっています。一方で、紙ベースでの運用や属人的な業務が非効率であることが課題となっていました。こうした背景から、迅速かつ柔軟な運用を可能にする「クラウド型健診システム」へのニーズが急速に高まっています。
従来のオンプレミス型に比べ、クラウド型健診システムには以下のような利点があります:
- 初期コストの抑制:インフラ構築が不要
- 短期間での導入が可能:インターネット環境があれば即利用可能
- 保守・運用負担の軽減:アップデートや障害対応は提供側が対応
- セキュリティ強化:最新の対策を継続的に適用
- スケーラビリティ:施設規模や業務内容に応じた柔軟な拡張が可能
これらの特徴から、多拠点展開や地域医療連携を視野に入れた導入にも適しています。
クライアント企業の概要
本プロジェクトのクライアントは70年代設立の企業で、医療業界をはじめ複数分野にわたりサービスを展開するグループの一員です。
特に医療機関および健診センター向けには、健診システム・臨床検査システム・感染対策支援システムなど、豊富な開発実績を有しています。なかでも健診システムに関しては、全国240以上の施設に導入されており、業界内でも高い評価を得ています。
また、企業向けには従業員健康管理を支援するクラウドサービス、薬局向けにはレセコン・電子薬歴システムの提供を行うなど、ICTを活用した医療DX推進に幅広く貢献されています。
ソリューション
プロジェクトの概要
全国240施設以上に導入実績を持つクライアントのノウハウを活かし、新たにクラウド型健診システムを構築するにあたり、Omi Japanは詳細設計から開発・テスト・受け入れ (UAT) までを一括で対応いたしました。
クラウド型であるため、インターネット環境さえあれば利用可能で、導入コストを抑えながらも高機能な健診システムの運用が実現されています。
対象システムの特長
- Web予約・Web問診:PCやスマートフォンから受診者が事前に予約・問診
- 予約管理:予約枠の設定や検査項目ごとの調整機能
- 受付登録:リアルタイム反映により受付業務の効率化
- 結果入力・一括取込:手動入力およびMEDISフォーマットによるデータ取り込み
- 自動判定・判定支援:人間ドック学会基準に基づく自動判定および所見入力
- 報告書出力・WEB結果参照:紙およびWebでの報告機能を標準装備
- 会計・請求管理:領収書・請求書発行までを含む会計処理
- 多様な健診種別に対応:特定健診、人間ドック、生活習慣病健診など
- 外部システム連携:電子カルテ・検査システム・医事会計システムとの連携に対応
成果
本システムは、迅速な導入と柔軟な運用を両立したクラウド型健診システムとしてリリースされ、健診業務の効率化、受診者サービスの向上、そして医療従事者の働き方改革に大きく寄与しています。現在も継続的な機能拡張が計画されており、今後の医療DX推進を支える中核システムとして、さらなる発展が期待されています。
なお、Omi Japanは本クライアントと長年にわたる信頼関係を築いており、今回も実績と信頼に基づき、開発パートナーとしてご依頼をいただきました。
今後の展望
その情報については、まだ完全に把握できておりません。
PJのサイズ
- 対応工程:詳細設計、開発、テスト、受け入れ (UAT)
- 開発期間:約1年半
- 工数規模:合計112人月
お問い合わせフォーム
「*」は必須入力項目です。