医療 DX

麻酔記録システム開発事例

麻酔記録システムとは、手術における麻酔開始から終了までの間に、患者様のバイタルサイン、投与された薬剤、麻酔医の処置内容など、あらゆる情報をリアルタイムかつ継続的に電子記録・管理するシステムです。

背景と課題

システム導入の背景

手術中の麻酔管理は、薬剤が中枢神経系や循環器系、呼吸器系に大きな影響を与えるため、非常に高度かつ複雑なプロセスです。麻酔科医と麻酔看護師は、それぞれ異なる視点から情報を把握・記録する必要があり、求められる情報表示や操作性も異なります。

従来は、紙ベースで麻酔記録を行っており、特に長時間の手術では記録作業が煩雑化し、医療従事者の負担増加や記録ミス、傾向分析の困難さ、データの保存・共有の難しさといった課題がありました。

こうした課題を解決するために登場したのが電子麻酔記録システムです。正確性・効率性・安全性を高め、質の高い麻酔管理を支援します。

クライアント概要

本プロジェクトのクライアントは、手術・麻酔領域に特化した医療システムの開発・導入・保守を一貫して手がける企業です。日本全国で300以上の医療機関に導入実績があります。

ソリューション

プロジェクト概要

本案件では、麻酔記録システムの導入にあたり、多様なカスタマイズ対応と継続的な保守が求められました。しかし、札幌地域では医療システム開発に精通したエンジニアの確保が難しい状況がありました。

そこでOmi Japanは、オフショア開発チームとしてプロジェクトに参画。クライアント企業のエンジニアと密接に連携しながら、エンドユーザーである医療現場のニーズを的確に把握したうえで、システムの詳細設計から開発・テストまで包括的に支援しました。

また、開発メンバーにはプロジェクト着手前に社内で麻酔に関する基礎知識・業務知識のトレーニングを実施。これにより、クライアント側での説明工数を削減し、スムーズな開発体制を整えることができました。

システムの主な機能

1. 麻酔管理関連機能

  • 麻酔記録の登録・編集(電子カルテシステムとの連携もあり)
  • 手術中の麻酔状態をリアルタイムでモニタリング
  • 麻酔記録の表示・印刷

2. 検査・手術室関連機能

  • 検体検査結果の参照
  • 手術室スケジュールの表示・印刷

3. 看護支援機能

  • 看護計画の作成
  • 術前・術後の看護記録とフォローアップ
  • 看護記録の表示・印刷

Omi Japanの対応範囲

対応工程

  • 詳細設計
  • 実装
  • テスト仕様書作成
  • 単体テスト・結合テスト

使用技術

  • フロントエンド:Vue.js, HTML, CSS, JavaScript
  • バックエンド:C#, .NET(MVCアーキテクチャ)
  • データベース:PostgreSQL, SQL Server

成果

Omi Japanの開発支援により、本システムは全国の医療機関に円滑に導入され、以下のような成果を上げています:

  • 高い安定性とパフォーマンス:大規模アクセスにも対応できる設計により、処理速度と安定性を確保
  • 保守運用の効率化:オフショア体制による迅速かつコスト効率の高いサポートを実現
  • 高い拡張性:将来的な機能追加や他システムとの連携にも柔軟に対応できる構成を採用

今後の展望

その情報については、まだ完全に把握できておりません。

PJのサイズ

  • 開発期間:2024年1月~現在(システムを導入されている各エンドユーザー様のニーズに合わせたカスタマイズを対応中)
  • 開発工数:月間8人月

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