Omi HKDC™、医療・ヘルスケア向けAI実装セミナーを開催しました 医療情報学・薬学・医療現場のエキスパートが登壇し、導入前に決めるべきポイントを議論

Omi Japanの医療DX専門組織「Omi HKDC™(Healthtech Knowledge & Delivery Center、以下:HKDC)」は、2026年10月28日(水)、初のセミナー「人手不足を補い、医療の質を高め、新たな価値を生み出す。医療・ヘルスケア企業のためのAI活用と実装」を開催しました。当日は、異なる分野の知見を持つ登壇者が、医療の現場と業務を起点にAIをどう活用し、根付かせていくかについて考え方を共有しました。

なぜ今、医療ドメインからAIを考えるのかー医療情報学のエキスパートの視点

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水島 洋氏(東京都健康長寿医療センター 健康長寿イノベーションセンター センター長補佐/水島医療情報研究所 代表取締役・所長)は、社会保障給付費の増大と少子高齢化を背景に、社会システムを維持する方策の一つとしてデジタルによる効率化を挙げました。医療DX令和ビジョン2030やエストニアの電子政府の事例を紹介したうえで、セキュリティ、個人情報保護、著作権保護、ハルシネーション対策、責任とリスク管理、ガイドライン・法令準拠を医療AIの課題として指摘しました。

医療ドメインの知見でAIを「薬」のように評価するー薬学のエキスパートの視点

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続いて、有馬 英俊氏(株式会社ファーマAIラボ CEO/薬剤師・薬学博士)は、AIを医薬品になぞらえ、「効能」「副作用」「適正使用」の3つの観点で評価する視点を示しました。効果の数値を測定条件とあわせて開示することや、誤りの完全な排除を前提とせず、誤りを減らす対策と、残る誤りに気づいて止める設計を組み合わせることの重要性を解説し、導入前に決めておく4点として「対象」「確認者」「責任」「KPI」を提案しました。

現場の困りごとから始めるAI活用ー 現場実装のエキスパートの視点

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HKDCセンター長のNgo Thu Huyen(ゴ・トゥ・フェン)は、病床管理・入退院調整を例に、負担の原因は担当者の能力ではなく「情報の置かれ方」にあると整理しました。AIの役割を、情報の集約や未確認事項の可視化といった判断の前段にある作業の支援と位置づけ、最終判断は人が担う役割分担を提示しました。あわせて、小さく始めるPoC仮説と、効率・人・運用・安全の4つの視点による評価指標を紹介しました。

AIに任せる判断、人が担う判断ー4名のエキスパートによるパネルディスカッション

最後に、登壇者3名に秦 有樹氏(株式会社インフィニットマインド 代表/株式会社Progress 代表取締役CEO)を加えた異なる専門領域のエキスパート4名が、データ・システム、運用・現場負担、安全・責任の観点から、AIに任せてよい判断と人が担う判断について議論しました。

今後の展開ー医療に特化したIT企業として、医療現場でのAI統合ソリューションをリードする

医療・ヘルスケアの現場でAIが機能するためには、技術だけでなく、医療ドメインへの深い理解と各分野の専門家の知見が欠かせません。Omi Japanは、医療・ヘルスケア分野で15年以上にわたり培ってきた知見を軸に、HKDCを通じて医療現場・エキスパート・開発者をつなぐ場をつくり、現場で役立つAIの実装を後押ししてまいります。本セミナーでの対話が、参加者の皆様にとって次の一歩を考えるきっかけとなり、医療・ヘルスケアにおけるAI活用がさらに広がっていくことを期待しています。

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