医療 DX
病院運営における院内コンテンツ配信システムの導入事例
本システムは、病院内で活用される医療関連の資料やコンテンツを、適切な部門や専門医に向けてタイムリーかつ安全に配信することを目的とした仕組みです。例えば、糖尿病に関する最新の国際論文を内分泌科の医師に届けるなど、診療科ごとの専門性に応じて、情報を効率的に共有・活用できる環境を整備します。
背景と課題
導入の背景
本プロジェクトの背景には、病院が国内外から高価な医療研究資料や文献を購入・取得し、院内の医師や研究者の教育・研修に活用しているという実情があります。
しかし、以下のような課題に直面していました:
- コンテンツの閲覧時間や閲覧者を適切に管理できていない
- 著作権付き資料の漏洩リスクが懸念される
- 資料の閲覧履歴やフィードバックが追跡できない
- 教育・研修への活用において十分な仕組みが整っていない
- 各専門医に対して正確に資料を配信する仕組みがない
クライアント企業の概要
本プロジェクトのクライアントは、治験・臨床研究領域に特化したITソリューション企業です。大学病院や製薬会社との豊富な実績を持ち、業務コンサルティングからクラウドシステムの開発・導入支援までをワンストップで提供しています。高い専門性とセキュリティ対応力を活かし、医療・製薬業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を力強く支援しています。
ソリューション
Omi Japanは、本クライアントと共同で、院内向けのセキュアなコンテンツ配信システムを設計・開発しました。
実施ステップ
- 要件ヒアリング・業務設計
- 詳細設計
- 開発および単体テスト
- 結合テスト・検収
- 導入支援・ユーザー教育
- 保守・運用サポート
主な機能
- 部門・診療科ごとの詳細な閲覧権限管理機能
- セキュリティ強化機能:コンテンツの暗号化、ダウンロード制限、アクセスログ記録
- 直感的なiPadアプリケーションの提供:ITに不慣れな医師でも使いやすいUI設計
- 資料の閲覧・編集機能:手書きメモ、付箋、タグ付け、ブックマーク機能などを搭載
成果
- 各医師に向けた適切な情報提供が可能となり、研修や専門知識の強化に貢献
- 管理者画面から配信したコンテンツは、iPadアプリ上に即時反映
- セキュアな閲覧環境により、著作権資料の漏洩リスクを大幅に軽減
- 将来的な拡張性:
- 他の診療科・資料形式への対応
- AIによる関連資料の自動レコメンド機能
- 医師同士のコメントや意見交換を可能にするコミュニケーション機能の追加
- 病院内の他システム(電子カルテや研修システム等)との連携
PJのサイズ
- 開発期間:約3ヶ月
- 開発工数:延べ20人月
- 開発環境:XCode、Objective-C
- データフォーマット:JSON
- PDFリーダー統合
- 表示系:UIKit Framework を使用
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