薬局 DX
服薬指導支援Webシステム事例
背景と課題
開発の背景
2019年の薬機法改正により、薬剤師には服薬時の対応に加え、服薬期間を通じた継続的な管理と患者支援が求められるようになりました。
しかし、現場では以下のような課題が存在していました。
- 服薬指導の内容が薬剤師ごとに異なり、標準化されていない
- 指導内容を患者の退店後に薬剤師が記録する必要があり、手間や記載漏れのリスクが高い
こうした課題を解決するため、本プロジェクトでは服薬指導の内容を標準化・個別化し、記録作業の効率化を図るWebシステムの構築に取り組みました。
あわせて、外来患者に対する服薬支援の質を向上させることで、薬機法の新たな要件への対応も目指しています。
クライアント概要
本プロジェクトのクライアントは、国内において医療分野向けITソリューションを提供するリーディングカンパニーです。調剤薬局・病院・クリニック向けシステムの開発・導入に豊富な実績を持ち、医療現場の業務に精通した提案力とサポート力に定評があります。単なるソフトウェア提供にとどまらず、医療機関の業務効率化・デジタル化を総合的に支援しています。
ソリューション
当社は、これまでの薬歴システム開発において高い評価をいただいたことを背景に、服薬指導Webシステムの開発もご依頼いただきました。
本システムには以下のような主要機能が実装されています。
- 薬剤の種類や初回・再来の別、患者の状態に応じた服薬指導内容の表示
- 効能、効果発現までの時間、副作用などに関する標準的な説明文の提示
- 患者の理解を助けるイラストや図表による視覚的な説明サポート
- 指導内容の選択・記録機能による薬歴記録の支援
成果
Omi Japanのエンジニアがクライアントご担当者と密に連携し、要件の深掘りから設計・開発・検証まで一貫して対応いたしました。
今後の展望
今後は、薬局で蓄積される実データやAI技術と連携することで、個々の患者に最適化された指導を実現するレコメンド機能の高度化も検討されています。
PJのサイズ
対応範囲および工数
- 対応工程:要件分析、設計、開発、テスト
- 開発期間:6ヶ月
- 開発工数:40人月
技術情報
- 開発言語・フレームワーク:C#、ASP.NET
- データベース:Microsoft SQL Server 2017
- サーバー環境:Windows Server 2019
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